ネットの住人となったここ数年。いやそれ以前から数多くの女の子(主に十代)に
愛をささやき、夢を与えてきたこの私だが、リアルで会うことはなかった。
彼女たちに与えるのは、自分はモテるという自信だ。
リアルであったとき、私の反応がいまいちだったり、私自身が低レベルの男であると感じた時、
彼女たちの思いを考えてみよう。
「私はちゃんとした男にもモテるのだろうか?」
という不安だ。だから私はリアルで会うことを強要したことはなかった。
しかし、私はもっと過酷な現実に直面していた。
家賃が払えない。
私は藁をもすがる思いで一人の女の子にお願いした。
「お金を貸してください!」
「いいよ」
交通費もない私は、不摂生な体でママチャリに乗って約20キロ超の道を走破したのだ。